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渋沢栄一と聖書

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新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて2022年1月1回目の投稿は
昨年大河ドラマ「晴天を衝け」で話題になりました
渋沢栄一(1840-1931)についてです。

日本経済界の礎を作ったといわれる渋沢栄一の生涯を、
幕末から昭和初期に至る激動の近代史を背景に描く興味深い作品だったと思います。

2024年から発行される新1万円札の顔としても
注目される渋沢とはキリスト教とどんな関係があったのでしょうか。

主人公は、幕末から、明治、大正、昭和初期を生き抜いた
銀行家、実業家、慈善家で、「日本資本主義の父」と呼ばれています。

彼は、日本の実業家、銀行家として、
4回ほど欧米に視察旅行をした経験があります。
その中で、1917年に渋沢が、米国に行った時の事です。

彼は当時の米国のデパート王であるワナメーカー(1838-1922) に招待されて、
フイラデルフイアにあるベタニア教会の日曜学校に参加しました。
ワナメーカーはこの日曜学校の校長先生なのです。
彼は67年間、日曜学校で奉仕した人物です。

1917年のフイラデルフィアの新聞『日曜タイムズ』は、
渋沢が米国を去る時に開かれた送別の宴で、
「アメリカ滞在中何を最も感じましたか」
という記者の質問に対して渋沢は

「最も深い印象を受けたのは、フイラデルフィアのあの日曜学校です。
ワナメーカー氏が、熱心にキリストを弁証されて、
小さな聖書を掲げられたとき、彼が生ける主を慕うあまり、
その頰から熱い涙が流れ落ちるのを私が見た時です。」と言いました。

また渋沢栄一記念財団のホームページによると、
渋沢が関わったキリスト教団体は、
▽万国学生基督教青年会、▽救世軍、▽世界日曜学校大会後援会、
▽ハワイ基督教青年会、▽日本日曜学校協会、
▽東京基督教青年会館復興建築資金募集後援会、
▽サンフランシスコ日本人基督教青年会、
▽東京基督教女子青年会、▽日本基督教連盟と多数に及びます。 

渋沢栄一は、クリスチャンではなかったものの、
キリストの教えに通じる価値観をもって日本の資本主義の礎を築きました。

渋沢栄一が支援したキリスト教団体の一つが救世軍です。
救世軍では山室軍平士官(牧師)を中心に、
人身売買から子女を救護する働き、貧困家庭への生業資金の扶助、
酒を出さない簡易食堂の開設など、様々な救済事業をしていました。

一方、渋沢栄一の伝記小説『雄気堂々』(上、城山三郎著)には、
クリスチャンではなかった渋沢が救世軍を支援する理由について、
次のように語ったと描かれています。
「実業家は金を作ることを知っているばかりか、
どんな風に使うたらよいかということをわきまえている。
それだから、自分らよりもあまり下手に金を使うと見ると、出したくなくなる。
しかしあなたのところでは、比較的わずかな金で大きな事業をなし、
金が活(い)きて働いているように見えるから、
それでわたしは熱心に賛助しているのです」と。

そんな渋沢栄一は亡くなる直前、
山室軍平は渋沢兼子夫人の依頼で、
渋沢に対して三回聖書講義をしています。
山室の日記によれば,渋沢は大いに喜んだとあります。

渋沢


#渋沢栄一





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