2020年09月23日12:44
地の塩
カテゴリー │牧師のメッセージ
塩味の効いたことばを語ろう
いまから240年ほど前に、天明の大飢饉が起こり、
東北では数年で100万近い人々が亡くなりました。
原因は、浅間山の噴火に伴う異常気象に
凶作が続いた事が挙げられますが、調査の結果、
葉物ばかりを食べていたので、カリウムの摂取が多過ぎたため、
昏睡状態に陥り死を招いたのです。
塩を摂取していれば100万人に上る死者を
出さなくてもすんだと言われています。
こうしたことは、私たちの日常会話のなかにも、
言えることではないでしょうか。
どうでもよいことのためにしゃべりまくり、
人生を左右する真剣な会話については
うやむやになってしまっていることが多いのではないでしょうか。
『あなた方のことばが、
いつも親切で塩味の効いたものであるようにしなさい。
そうすれば、一人一人に対する答え方がわかります』
<コロサイ4章6節>
親切で塩味の効いたことばとは
・人の心を引きつけることば
・豊かな味わいをみせることばです。
『裸の王様』の話しを取上げてみてみましょう。
王様は自分の姿にほれこむあまり、
宮殿の壁という壁を、鏡ばりにするという筋金入りの愚か者でした。
そこに詐欺師が二人やって来ました。
「自分たちは、遠い国からやってきた商人で
ここに持ってきました布地は、
これまでどんな王様も見たことがないほど素晴らしいものでございます。」
と差し出すのですが、誰の目にも、その布地は見えません。
皆が怪訝そうにしていると、詐欺師は「愚か者の目には見えない
魔法の布地でございます。」
見栄っ張りの王様は、見えない布地を、あたかも見えるように、
「すばらしい」とほめて、詐欺師たちにその布地で服を作らせます。
しかし、その服は誰にも見えません。
見えるはずがありません。布地はないのですから。
しかし、家来たちや周りの人たちは、
「愚か者」と思われたくないので「見えません。」
などとは言えません。「素晴らしい生地です。」とほめそやしました。
間もなくして服が仕上がると、王様は下着姿になって
どこにもない見た事もない服を着せてもらいました。
詐欺師たちは
「王様、まことにお似合いでございます」と褒めちぎりました。
得意になった王様は、
どこにもない服を着て町に繰り出して行きました。
人々は、見たこともない素晴らしい服を着た王様が
見られるとあって期待していました。
馬鹿者には見えないと言われているので、
人々は王様の摩訶不思議な服を一目見ようと、
今か今かと待ち構え 興味津々でした。
王様がやってきました…が、
目を凝らして見ても不思議な服は見えません。当然です。
しかし、見えないといえば馬鹿者と言われるので、
口々に素晴らしい御着物だと誉めそやしました。
しかし一人の子供が
「あれ、王様の服はどうしたの?何も着ていないよ。王様、はだかだよ。」
と言ったのでした。すると人々も
「王様は裸だよ…、は・だ・か…だ」といい始めたのでした。
段々その声が大きくなって、笑いの渦となっていきました。
この物語が、どうして、「塩味のきいたことば」と関係があるのかというと、
少年が言った「王様ははだかだ」という言葉は、
物事の本質を引き出しているからです。
料理の味やを引き出すのが塩の役目であるように、
私たちの言葉は、隠れているor隠されている本質的な事柄は
何なのかを引き出すことばであることを主は願っているのです。
私たちは、いつの間にかはっきりと見えていたもの(事柄)が
見えなくなってしまったり、はっきりと理解されていた事柄が
ぼやけてしまったりしたことはありませんか。
その原因は、世間の動向であったり、その時代の価値観であったり、
善し悪しに関係なく多数決による決定であったりします。
イエス様は
「子供のようにならなければ神の国に入ることはできない。」
と言われました。
2千年前に言われたことばが今もって語らなければならないし、
自分に言い聞かせなければならないということは、
人間は霊的になんの進歩発展もしていないということだと思わざるを得ません。
子どもの素直な目から映るものを言葉にする。
まことの言葉こそが、「塩味のきいたことば」です。
使徒ヨハネは
『ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。
私たちはこの方の栄光を見た。
父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。
この方は恵みとまことに満ちておられた。』<ヨハネ1:14>
イエス様ご自身が、「まことのことば」「塩味の効いたことばなのです。
~2020年9月20日(日)日曜礼拝メッセージより~
** 9月の聖句 **
全ての人との平和を追い求め、
また聖められることを追い求めなさい。
聖くなければ、誰も主を見ることはできません。
<ヘブル12章14節>
***教会の集会ご案内のページは こちらです。***
https://tenryumegumi.wixsite.com/mysite-2
いまから240年ほど前に、天明の大飢饉が起こり、
東北では数年で100万近い人々が亡くなりました。
原因は、浅間山の噴火に伴う異常気象に
凶作が続いた事が挙げられますが、調査の結果、
葉物ばかりを食べていたので、カリウムの摂取が多過ぎたため、
昏睡状態に陥り死を招いたのです。
塩を摂取していれば100万人に上る死者を
出さなくてもすんだと言われています。
こうしたことは、私たちの日常会話のなかにも、
言えることではないでしょうか。
どうでもよいことのためにしゃべりまくり、
人生を左右する真剣な会話については
うやむやになってしまっていることが多いのではないでしょうか。
『あなた方のことばが、
いつも親切で塩味の効いたものであるようにしなさい。
そうすれば、一人一人に対する答え方がわかります』
<コロサイ4章6節>
親切で塩味の効いたことばとは
・人の心を引きつけることば
・豊かな味わいをみせることばです。
『裸の王様』の話しを取上げてみてみましょう。
王様は自分の姿にほれこむあまり、
宮殿の壁という壁を、鏡ばりにするという筋金入りの愚か者でした。
そこに詐欺師が二人やって来ました。
「自分たちは、遠い国からやってきた商人で
ここに持ってきました布地は、
これまでどんな王様も見たことがないほど素晴らしいものでございます。」
と差し出すのですが、誰の目にも、その布地は見えません。
皆が怪訝そうにしていると、詐欺師は「愚か者の目には見えない
魔法の布地でございます。」
見栄っ張りの王様は、見えない布地を、あたかも見えるように、
「すばらしい」とほめて、詐欺師たちにその布地で服を作らせます。
しかし、その服は誰にも見えません。
見えるはずがありません。布地はないのですから。
しかし、家来たちや周りの人たちは、
「愚か者」と思われたくないので「見えません。」
などとは言えません。「素晴らしい生地です。」とほめそやしました。
間もなくして服が仕上がると、王様は下着姿になって
どこにもない見た事もない服を着せてもらいました。
詐欺師たちは
「王様、まことにお似合いでございます」と褒めちぎりました。
得意になった王様は、
どこにもない服を着て町に繰り出して行きました。
人々は、見たこともない素晴らしい服を着た王様が
見られるとあって期待していました。
馬鹿者には見えないと言われているので、
人々は王様の摩訶不思議な服を一目見ようと、
今か今かと待ち構え 興味津々でした。
王様がやってきました…が、
目を凝らして見ても不思議な服は見えません。当然です。
しかし、見えないといえば馬鹿者と言われるので、
口々に素晴らしい御着物だと誉めそやしました。
しかし一人の子供が
「あれ、王様の服はどうしたの?何も着ていないよ。王様、はだかだよ。」
と言ったのでした。すると人々も
「王様は裸だよ…、は・だ・か…だ」といい始めたのでした。
段々その声が大きくなって、笑いの渦となっていきました。
この物語が、どうして、「塩味のきいたことば」と関係があるのかというと、
少年が言った「王様ははだかだ」という言葉は、
物事の本質を引き出しているからです。
料理の味やを引き出すのが塩の役目であるように、
私たちの言葉は、隠れているor隠されている本質的な事柄は
何なのかを引き出すことばであることを主は願っているのです。
私たちは、いつの間にかはっきりと見えていたもの(事柄)が
見えなくなってしまったり、はっきりと理解されていた事柄が
ぼやけてしまったりしたことはありませんか。
その原因は、世間の動向であったり、その時代の価値観であったり、
善し悪しに関係なく多数決による決定であったりします。
イエス様は
「子供のようにならなければ神の国に入ることはできない。」
と言われました。
2千年前に言われたことばが今もって語らなければならないし、
自分に言い聞かせなければならないということは、
人間は霊的になんの進歩発展もしていないということだと思わざるを得ません。
子どもの素直な目から映るものを言葉にする。
まことの言葉こそが、「塩味のきいたことば」です。
使徒ヨハネは
『ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。
私たちはこの方の栄光を見た。
父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。
この方は恵みとまことに満ちておられた。』<ヨハネ1:14>
イエス様ご自身が、「まことのことば」「塩味の効いたことばなのです。
~2020年9月20日(日)日曜礼拝メッセージより~
** 9月の聖句 **
全ての人との平和を追い求め、
また聖められることを追い求めなさい。
聖くなければ、誰も主を見ることはできません。
<ヘブル12章14節>
***教会の集会ご案内のページは こちらです。***
https://tenryumegumi.wixsite.com/mysite-2